荒れた竹藪が増えている
空き家や空き地と同じように、人の手が入らなくなってきていることが原因で荒れた竹藪が増えています。
これって増殖するスピードが速いので結構厄介な話なのです。
山林の雑木林ほど「切る」こと自体は難易度が低いですが、切っても切っても1年足らずで竹は再生してしましますので、結局イタチごっこにならざるを得ない状況になっていることが多く、竹に対処するにはそれ相応の方法でないと骨折り損になってしまいます。
我が家にも隣接する土地の竹が生い茂り春になると新たな竹の子がニョキニョキと生え出しますが、そこは辛抱強く竹をコントロールしていくしかありません。
今年も一度しっかりと雨が降ったの後からの勢いがすごい状況です。
これは、近所の竹藪の状況です。
新たな竹の子がどんどん勢い増しながら生えてきています。
まぁ、まめに収穫できるならば、一番早い対処法としては収穫して食べる・・(笑)のがベストだと思います。
昼間のうちに採ってきたけど灰汁抜きしないと直ぐにはたべられないかな… pic.twitter.com/h6XNsXVRbO
— 田舎の達人(修行中) (@inakanotatujin) 2019年5月6日
でもこれだと、竹そのものは生えてこないけど、一番厄介な根っこの部分はどんどん侵食の範囲を広げていきます。
つまり根本的な対処には至っていません。
なので、侵食の範囲を抑えたいときは、この収穫に加えて根っこを掘り起こしたりこまめな対応が必要です。
厄介な竹にどう対処する?
竹は生活に必要な道具の材料としても使われたり、建材や装飾としても使われたり幅広く生活に浸透しているものですが、放置されて手の入っていない竹は、時には家屋に侵食したり、周辺の植物までのみこんでいきます。
また、容赦なくその範囲を拡大して有効な土地まで侵食してしますので放置するのはおすすめできません。
なので、実際にいくつかの竹藪を整備した経験から誰でも対処できる方法を紹介したいと思います。
竹藪の整備(伐採と伐根)
整備といっても完全に荒れた竹藪を整備するにはかなりの労力と場合によっては機材を必要とします。
なので、少しずつでもいいので隙間時間や作業の延長でノコギリ1本かまたは、唐鍬1本でできる対処方法を紹介したいと思います。
既に専門誌などでも取り上げられているので他のコンテンツでも紹介されている内容と重複するかもしれません。
竹を切る
竹を切るには、誰でもできる方法として、のこぎりで挽いて伐採する方法とナタなどで伐採する方法が簡単でおすすめです。
ですが、ナタで切ると切ったあとが鋭利になって危険なので、のこぎりで伐採する方がおすすめです。
ちなみにいずれの場合ものこぎりやナタは竹専用の道具があるので、道具を購入してから切るという方はチェックすることをおすすめします。
私の周辺では、竹を切るのにおすすめの時期は、竹が成長時によく水分を吸い上げる春先がいいと言われていて、その時期に伐採する方が再生しにくいようです。
また、実践途中ですが地上1メートルくらいのところで伐採すると自然と竹が枯れきれいに朽ちるそうです。(通称「1メートル伐採」と言われます。)
イメージとしてはこんな感じです。
実際には、1年の場合や2~3年後に朽ちてポロっと手で倒せるような感じになりました。
竹を少し(1mくらい)残して切ることで竹がまだ成長しようとして(成長できると勘違いして)いて、次の竹の子が生えににくくなるというメカニズムなんだそうです。
なお、この切り方には諸説あります。
伐根する
竹を絶やしたり侵食を食い止めるには、根っこに対処しないと効果が無いかあっても軽微なものになってしまいます。
誰でもできる簡単な方法としては、唐鍬などで根を切るか根から吸収するタイプの農薬を散布することです。
いずれの場合も伐根ではないですが、根が枯れるためそのままでも成長や侵食を食い止めることができますし、その後の掘り起こしが容易になります。
また、これらの伐根を行う時期はやはり春のよく水を吸い上げる時期が効果的です。
竹を切る場合も伐根する場合も理想なのは重機などで一気に掘り起こしてしまうことができれば完全に竹藪を絶やすことができます。
切った竹の利用方法
竹は、まとまった量であれば買い取りしてもらえる場合もありますし、自分で加工して使ったり燃料としても利用ができます。
また、破砕機などがあれば細かく破砕して竹のミネラルを活かした土壌改良剤としても利用することができます。
まとめ
過去に雑誌で見かけた記事の中に「竹は整備していれば竹林(ちくりん)、手を入れなければ荒れて竹藪となる」という表現で竹について書いてありました。
竹林と竹藪のニュアンスとして良い表現であると思います。
空き家や空き地と同じように手を入れるのが前提であると思いますが、竹のことについてもっと知ることも重要な対処手段のひとつであると思います。
以上、「竹藪が厄介になっている話と荒れた竹藪への対処法」でした。