今回は3回目の記事になります。
山を買う時に必要なインフラとは
いざ山で活動(生活やビジネス)をしようとするときにほぼ必須で必要になるものとしてインフラがあります。
インフラといっても色々ありますが、まずは山の中の活動で必要になる電気、水道、またアクセス道路など最低限必要なものを考えていきたいと思います。
実際にはそれらのインフラに加えて、光回線などの通信インフラも現代的なインフラとして必須になるのではないかと考えられます。
では、このインフラはどのようにして確保すればよいのか解説していきます。
電気
基本的には電気については、電力会社に依頼して屋内まで電気を引く工事をする必要があります。
ただしここで一番のポイントとなるのが自費で引き込むことを想定しておく必要があるということ。
設計や工事自体は指定の電気工事会社が行いますが、問題となる点としては
・最寄りの幹線があるのか
・近所に家がああるのか
によって大きく結果が異なってきます。
基本的に道路脇などにたっている電柱や電線は送電会社(電気事業者ではない)のものです。
つまり山の中にポツリと立つ小屋のために無料で電柱を立てて幹線を引いて送電網を確保くれることは採算の面から言ってほとんどありません。
ただし、タイミングが良ければ近所に大規模に住宅が建つとか電気需要が見込める場合や自治体が公共事業など関与する場合などは無料でできてしまう場合もあります。
しかしながらこれを期待するのはなかなか難しい話になります。
なので自分で山を探す段階から既に設置されている幹線(送電網)から自費で引き込みをする金額を考慮しておく必要があります。
場合によっては山の購入金額よりも高額になる可能性もあるので注意が必要です。
水道
山の中の標高の高い位置である場合には水の確保も問題になります。
というのも一般的な上水道は標高差を利用した水圧を利用して給水している場合が多く、そういった場合には一般の水道インフラを引き込むことは難しくなります。
またポンプアップすることも電気の問題やポンプのコストを考えると難しくなります。
つまり基本的には自然湧水(水源)を探し出して敷設した配管で家に引き込むという方法が現実てきかもしれあせん。
そうなると、また自然湧水も標高が高いところよりも低い山のふもとの谷間の方が多い場合があるので、そういった部分も考慮しておく必要があります。
ただし1点注意しなければならないのが水利権などの権利が設定されている場合もあるので注意しておいた方がいいかもしれません。
道路(進入路)
道路については無ければ自分で購入した山の中に通路として整備してもOKだと思います。
また、昔の赤線(歩道や馬入れ)や青線(水路跡)といった昔ながらの道路などなどについては、自治体なに相談するれば条件次第では正規の道路(公道)として扱ってくれる場合もあります。
車両の乗り入れなどを考えると公道からの乗り入れがしっかりできるようなアクセスができる土地が良いと思います。
少なくとも道がないからといって他人の土地を無断で通り抜けなければアクセスできないような土地は避けた方がいいかもしれません。
山林を購入する段階でしっかりと公図などを利用して一般公道からのアクセスが確保できる山なのか確認しておきましょう。
山に必要なインフラまとめ
今回説明したインフラはあくまで山での活動(生活)に必要な最低限のインフラについてです。
一時的な単発の滞在の場合には都度調達すれば足りてしまうものですが、長期にわたってそこを拠点として活動(生活)する場合には必要不可欠なものになると思います。
そのほかにスマートフォンなどの携帯端末の電波の状況など、ほかにも考慮しておくべきことはあるかもしれません。
それとは逆に電気も水道もいらないといったガチアウトドア勢の方もいるかもしれませんので、その場合は自分の状況に置き換えて検討していただけれてと思います。
それでは、次回も山を買う方法と注意点について続きを書いていきたいと思います。