いつでもどこでもあり得る雪道での立ち往生(スタック)
田舎と一言でいても色々あると思いますが、私の場合は、よく言われるところの「積雪寒冷地」というところに住んでいます。
なので、冬になると寒くて雪が容赦なく降り積もるわけですが、山あいの過疎地域でもあるので公共交通の利便も悪い場所で、自家用車での移動が必須となってきます。
なので雪道で自分自身の立ち往生(スタック)経験もありますし、逆に立往生(スタック)している自動車を助けた経験も何度かあります。
そんな実際の経験をもとに自動車が雪道で立ち往生(スタック)した時の脱出方法としておすすめできるものを厳選してお伝えしたいと思います。
また、最近では、都心などでも大雪や寒波に見舞われて、スリップして立ち往生(スタック)している自動車に大混乱している状況をニュースなどでよく見かけることがあります。
突然の大雪や寒波はどこでも起きる可能性が高いものであると思いますので、そういった場合にも十分使える内容があると思いますので参考にしてください。
おすすめの脱出方法
いきなり脱出方法の説明をしたいと思いますが、脱出方法といっても原因が何パターンかあって、例えば積雪の多い(深い)雪道で立ち往生(スタック)した場合と雪は積もっていないけど、凍結路面や道路勾配が原因でスリップして発進できない場合の2パターンがあると考えられます。(側溝などへの脱輪などを除くと、それ以外のパターンはほとんどの場合には応用で対応できるのではないかと考えています。)
とにかくその状況にあった合理的な対処をすることがポイントになってきます。
積雪の多い(深い)雪道で立ち往生(スタック)した場合
これについては、車体の下面(腹部)の雪が原因で、タイヤが路面(雪面)にしっかりグリップできない状況が考えられます。その場合には、
1.車体の下面(腹部)の雪を掘り起こす。
2.タイヤ部分に雪を入れる。
ようにしてみてください。
稀に車体の下面(腹部)の雪が原因で、タイヤが路面(雪面)にしっかりグリップできない状況であるのにタイヤ周りの雪を取り除くことで、余計に脱出の難易度を上げていることがありますので注意してください。
ただし、タイヤ周りの雪が原因で立往生(スタック)している場合には、その対応でOKです。
そういった場合に備えて、トランクなどにスコップを常備することをおすすめしますが、この場合大人用の大きいものを入れておくと設置スペースも確保が難しいですし、邪魔になるので大人用である必要はありません。
筆者の場合は、この子供用の雪かきスコップと折りたたみのスコップを常備しています。
雪かきスコップであれば数百円で入手できますし、スペースの心配もありません。
折りたたみのスコップは、たまたま持ち合わせていたので、砂をまく時のために用意しているものですが、子供用の雪かきスコップが1つあれば十分でしょう。また、子供用といえどもあなどるなかれ状態で、これが有るのと無いのとでは大違いで、かなりの仕事をしてくれます。
(と、いってもこれではアイテム使ってるのでタイトルテーマ規格外・・・)
凍結路面や道路勾配が原因でスリップして発進できない場合
これが今回の本命の脱出方法になります。
この凍結路面や道路勾配が原因でスリップして発進できない場合については、前述した砂を撒くとかアイテムを使う方法、そのほかには牽引してもらう方法が一般的に思いつく脱出方法だと思います。
しかし、どれも手間と時間とアイテム(砂やスコップ、脱出用の道具)が必要になりますので、そのアイテム(道具)がなかった場合には何もできません。
でも、そんなときこそ手間と時間とアイテム(砂やスコップ、脱出用の道具)が必要のないこの方法を試してみてください。その方法はというと、
「タイヤの空気を抜く」だけです。
では、どういうことか説明すると単純にタイヤの空気を抜くことによってタイヤの設置面積が増えグリップ力がますことで脱出ができるようになるという仕組みです。
イメージとしては、上の図のような仕組みです。
では、タイヤの空気を抜くにはどうすればいいかを説明します。
【説明】
1)駆動するタイヤのバルブのキャップを外します。
2)キャップを外したバルブの真ん中部分の突起を押してあげるだけです。
車内にあるもの何でもOKです。
筆記用具やつま楊枝ヘアピンや車のキーでもよいと思います。
抜く空気の量としては、脱出後に自走できる程度の空気を残しておけばいいと思います。
まとめ・田舎ほどロードサービスが充実している!?
以上がおすすめする雪道で立ち往生(スタック)した時の脱出法ですが、こればあくまでトラブルシューティングですので、立ち往生(スタック)することがように事前の情報収集と準備で無理のない運転を心がけましょう。
ちなみに、私の住む田舎でも24時間のロードサービスが利用できるようになっていますが、むしろ冬の時期は、山間部での利用が多いということなのです。
これについては、私なりに原因を聞いて調べてみました。
そこで分かったこととして雪を原因とした立ち往生(スタック)の場合のロードサービスの利用者は、主に雪のない地域の人や経験の少ないドライバーがドライブや旅行などで通りかかった際に立ち往生(スタック)しサービスを使うことが多いそうです。
ということは、田舎ほどロードサービスは重要なのかもしれないですね。
以上、「雪道で立ち往生(スタック)した時に確実に脱出する方法」の話でした。