【農業】ラベンダーの栽培(挿し木での増やし方と作業記録)

【農業】ラベンダーの栽培(挿し木での増やし方と作業記録)

ラベンダーの栽培(挿し木での増やし方と作業記録)

観賞用、装飾用、化粧品、香料など用途の多いラベンダーですが、その種類は様々でラベンダー素人の私には上手に解説できませんが、特性や栽培作業の経験値が少だけあるつもりなので作業記録と自分の勉強のために書き起こしておきたいと思います。

ラベンダー生産の概要

ラベンダーは、主に種撒きで増やす方法と挿し木で生産(増やす)する方法がありますが、営利栽培の場合には、主に挿し木で生産する方が多いのかなぁと思います。

当圃場でも挿し木で増やしている訳ですが、親木からの刈り取りやプラグトレーに挿すのも淡々と地味な作業が続くので結構大変になります。

圃場での生産品目としては鉢花が主力なので、ラベンダーは脇役的な品種となりますが、それでも株数で10000株前後を生産しますので、それなりの人工(にんく)が必要になります。

ラベンダーの栽培(挿し木での増やし方と作業記録)

ラベンダーの挿し木の作業工程

ラベンダーは親木から挿し木のもととなる挿し穂を採取します。

親木はこのように寄せ植えしてあります。

ラベンダーの栽培(挿し木での増やし方と作業記録)

挿し穂は、葉先の部分を切り取ります。

わかりにくいかもしれませんが、採取後の葉先の様子です。

ラベンダーの栽培(挿し木での増やし方と作業記録)

そこから採取した穂先がこのような感じでになります。

ラベンダーの栽培(挿し木での増やし方と作業記録)

プラグトレーに挿した後です。(この画像は発根後の様子です。)

ラベンダーの栽培(挿し木での増やし方と作業記録)

発根後は、数回程度の鉢上げを繰り返して肥培管理を継続します。

ラベンダーの栽培(挿し木での増やし方と作業記録)

こちらでは、2度の鉢上げ作業(大きいサイズの鉢などに植え替えること)を行います。

1度目は、プラグトレーから2寸サイズのポットに鉢上げを行います。

そして、2度目の鉢上げについては、卸先別の用途に対応した植え替えを行いますが、3寸サイズと3.5寸サイズのポットに数株の寄せ植えをするパターンと1株だけ植えるパターンに植え分けます。

その後、数か月の肥培管理を経て製花として販売しています。

ラベンダーを挿し木する場合のポイント

この作業は、圃場の他の生産品の関係もあり、11月頃から行っていますが発根を期待する時期が真冬になりますので、時期が時期だけに発根には加温が必要です。

逆に言うと、加温しないと発根しませんし加温と水管理をしっかりと行うことで時期を問わず発根させることができます。

なので、このような発根促進剤などの薬剤を必要としません。

一般の方が趣味で挿し木を行い増やすことを楽しむ場合には、春の温かくなる時期(3月~4月)に行うのが良いと思います。秋の残暑の時期でも良いと思いますが、屋外であると冬越しが厳しくなる感じがします。

土もラベンダー専用の用土が販売されていますので、それらを使い始めからポットに挿してもいいかと思います。

趣味といっても本格的に栽培したいのであれば、プラグトレーでスタートして鉢上げしたり、直接花壇に植えたりと段階を踏んでいくのももちろんいいかと思います。

ちなみにプラグトレーは、ホームセンターで1つ100円以下で買えますし、プラグトレー1つ分の挿し木ができれば植えきれないほど花壇一面のラベンダーが栽培できると思います。

販売先と記事まとめ

圃場では、主に夏場ラベンダーのテーマパークとして運営している会場へ納品されています。その他にも市場への出荷なども行いますが後者の比率は低いです。

ラベンダー自体は用途が多いので、その他の販売方法や利用方法にも可能性はあると思われますが、圃場全体の生産品のバランスや作業工程とのかけ合いもありますので、今後要検討といったところです。

根強い人気のラベンダーは、趣味から営利まで幅広く扱われているだけに個人的にもマスターしたい産品のひとつになっていますので個人的には日々勉強しなければなぁと思っているところです。

 

以上「【農業】ラベンダーの挿し木と増やし方(作業記録)」でした。

作業記録にもならないレベルの薄い記事になってしまいましたので、後々加筆したいと思います。

 

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