積雪寒冷地における施設園芸の暖房事情。(冬の暖房方式と燃料費)

積雪寒冷地における施設園芸の暖房事情。(冬の暖房方式と燃料費)

積雪寒冷地における施設園芸の暖房事情。(冬の暖房方式と燃料費)

施設園芸とは

(施設園芸とは・・なんて書かなくてもいいかと思いますが)ビニルハウスやガラスハウスなどを利用した温室で花卉などの栽培を行う農業のことですが、そもそも施設を必要とする理由には、風や雨除け、温度管理などの管理を要する品目を生産するためです。

施設を利用することで、夏の気候でしか栽培できないはずの作物を冬に生産することができたり、屋外よりも気候による影響をコントロールすることができるなどのメリットがあります。

反面、設備投資がかさんんだり、室内での栽培のため病気などの発生や電気や燃料代などのランニングコストも大きいため、コストに見合った作物の選定や生産活動を行う必要があります。

積雪寒冷地での施設園芸

自身の住む地域は、積雪寒冷地です。

周辺の農家の方をみてみると田畑を利用した屋外での農業の場合には、冬場は閑散期となり直接的な生産活動は少なく次のシーズンへ向けた準備作業や加工品の生産を行ったりすることが活動の中心となっているようです。(もちろん冬場に繁忙期の場合もあります。)

中には、冬場だけ期間限定で賃金労働に従事する方もいます。

施設園芸に限らず施設を利用した農業の場合には、生産品の収穫期などにあわせた農作業になるため真冬に繁忙期を迎えている場合もあるなど生産品によって様々です。

施設園芸の場合も冬場に苗を起こしたり、開花時期を迎える花卉を扱う場合があるという点では、他の施設を使った農業と同様の作業頻度(忙しさ)と思われます。

そんな中で冬場が繁忙期となる場合に施設園芸のネックとなってくるのが加温のために使う暖房機の燃料代です。

私の住む地域では、冬場はマイナス10度を下回ることもある寒冷地域で、なおかつ豪雪地帯なので、それに伴うランニングコストが他の地域より負担となっていると思われます。(もちろんマイナス10度なんて余裕だよ!という地域があることも承知しています。)

暖房に要する費用

施設の維持のためには、寒さ対策だけでなく雪対策のためにも暖房機による加温は有効です。

大雪が降った場合には、設定温度を上げてハウスの屋根に雪が積もらないようにするためです。(積もっても落ち易い)

過去に大雪でハウスを潰したことに触れている記事を書いています。

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そのため冬場まるまるシーズンを通して加温しているためかなりの燃料費となっており、その額は100万円以上となっています。(暖房用の燃料費のみです。)

シクラメン栽培のピーク時などには、1晩でドラム缶3~4本近くを消費する時も過去にはありました。

施設の規模や環境にもよりますので燃料の使用量が多いか少ないかはそれぞれかと思いますが、実態としてそのまま書いてみました。

今年(2019)の冬は、暖冬気味で多い年の半分程度でした。

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暖房機(設備)も古い

実際に使っている暖房機です。

ごく一般的な暖房方式を採用していますので、機種は古いですがよく見かけるタイプのものです。

ビニルハウス 暖房機

NEPON(ネポン)のHK-3023という型式の暖房機が5台主力で頑張っています。

そのほかには、こういった更に古い機種が大小5台ほどあり、合計で10台稼働しています。

ネポン 暖房機 施設

暖房機って単純なつくりなので燃料の配管まわりのメンテナンスをしっかりすれば以外と長持ちしますので30年以上も使っている機種もあったりで、その反面燃費の悪い機種もあったりという状況です。

この暖房をなんとかできればコストパフォーマンスの改善に大きく寄与できますが、色々と出回っている情報などをもとに可能な限り対策しています。

こだわればこだわるほど奥が深いだけに省エネ、暖房費削減・・・これらはずっと追及していきたいと思います。

今後は、スマートフォンなどによる効率的な温度管理や設定、石油以外の熱源を利用したものなども本格的に施設園芸の暖房に運用されてくるのではないかと思っています。

 

ということで、何かまとまらない内容になってしまいました。

 

以上、「積雪寒冷地における施設園芸の暖房事情。(冬の暖房方式と燃料費)」についてでした。

最後までお読み頂きありがとうございました。

 

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