そもそもレジリエンスとは
レジリエンスという言葉をよく聞くようになりました。
森林など林業=素材生産という関連するもので考えていくと住宅などが連想できるのですが、住宅業界などでは、「レジリエンス住宅」や「住宅のレジリエンス」という表現などを目にします。
住宅など建築物の話で使われる場合のレジリエンスとは、防災や減災に対する装備や設備を備えたものを指す場合に使われます。
つまりレジリエンス(resilience)とは、つまりは、災害に強い、防災、減災機能を備えていることをさす言葉であることがニュアンス的にわかります。
単純にレジリエンス(resilience)を直訳すると跳ね返り、弾力、回復力、復元力という意味を持つ言葉であったり、心理学用語であるようです。
森林(山林)レジリエンスとは
前述した住宅のレジリエンスというニュアンスを森林や山林、里山に置き換えるだけのことです。
つまりは、我々の行っている週末林業や全国の森林ボランティアなどの自然保護活動や緑化活動、広義の意味では一般的な林業も全てが森林(山林)レジリエンスともいえるかもしれません。
その取り組みの形は色々だと思いますが、巡り巡って荒廃していく山林の循環を促すことにより治山や治水など森林や山林、里山のもつ本来の力を取り戻し、維持、発揮することによって大雨などによる土砂災害などの防止などに繋がるというニュアンスのものをイメージしています。
森林(山林)レジリエンスは現在公式に使われていない
検索したところでは、まだ使っている人はいなそうなので事実上私が初めて使った(web上に公開した)ということなります。
ちなみにですが、林野庁の関係者にも確認を入れていますので間違いないかと思います。
・森林レジリエンス
・山林レジリエンス
・里山レジリエンス
・環境レジリエンス
など色々使い方はありそうですが何かみんなに伝わりやすくイメージしやすいものになればいいと、とにかくそう思います。
SDGsやCSRの取り組みとしても有効
SDGsの17の開発目標のいくつかへの取り組みにもなります。具体的に17の開発目標からピックアップしてみると
・安全な水とトイレを世界中に
・エネルギーをみんなにそしてクリーンに
・気候変動に具体的な対策を
・つくる責任、使う責任
・陸の豊かさを守ろう
直接的な成果としてはこんな目標が対象としてあたっているのではないでしょうか。
例えば、企業や団体で「「森林レジリエンス」に取り組んでいます!」となれば具体的にこういったSDGsやCSRの取り組みとなり、目標としても企業や団体の取り組みの姿勢としても有効なのではないでしょうか。
おわりに
レジリエンスという言葉は最近よく聞かれるキーワードとしてあげられるものの一つになってきています。
特に近年では台風や大雨による自然災害などが目につきます。
元をたどれば温暖化、さらには森林環境の保護、保全の話にいきつくものになると思います。
そういった意味で森林や山林、里山のもつ本来の力を取り戻し、維持、発揮するという意味で森林(山林)レジリエンスという造語が広まるといいなと思いました。
っていうか広めてくれる方や団体募集中です・・・。
森林保全への取り組みをまとめています。