昨年から有志で任意団体を立ち上げ(誘われた側)、8月に森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業の申請が採択されてから活動を本格化させ、無事に第1期が終了しましたので、実績をめとめておきたいと思います。
森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業は、国の補助金制度です。
制度の概要や申請のポイントなどはこちらでまとめています。
前半は技術の習得と対象地(モニタリング)調査
林業といっても森林ボランティアのレベルで週末の休日などを利用して活動するレベルです。
今までチェーンソーも使ったことの無いメンバーから山を知り尽くしたメンバーまで個性の集まりのような団体で活動しています。
なので前半は、しっかりと技術の習得に活動の時間を費やして作業道の敷設や伐採、造材、搬出などひととおりの技術研修などに参加しました。
また、研修を終えた後も活動のフィールドとなる対象地が特定できていなかったことから現地調査で下草刈りや簡易なテープ(巻尺)測量などで境界杭を探したりと地味な作業が続きました。
それでもメンバーのモチベーションは高く、自分もそれに刺激され有意義な活動ができたと思います。
12月から本格作業を開始
研修や現地調査が完了してからは、本格的に伐倒などの作業に入りました。
回数を重ねるごとに作業にも慣れメンバーの技量も格段に上がっていたと思います。
最近の作業では、かなり大きな巨木を狙ったところにしっかりと倒せるようにまでなっていました。
そのほかにも間伐作業もかなり行いました。
まだまだ作業の途中ですが、植林されたあと手の入っていなかった山林を整備したことで、山に陽が差し込むようになってきていました。
こういった山林が相当ありますが、これらを整備していくことが主な目的です。
ちなみにですが第1期の活動では、こういった山林を約2ヘクタールほど行いました。
全体の総数からみるとまだまだごく一部なので更に面積を拡大して作業を続けていきたいとことです。
木の循環を目指して木材の活用も開始
伐り出した木は、欲しい方に無料で配っています。
最近では巻ストーブなどを導入している方が多くかなり需要がありますので、こういった作業を繰り返して木を活用することで循環にも貢献しています。
自伐型林業(作業スタイル)と実績まとめ
今取り組んでいる週末林業と言っている作業は、自伐型林業といわれる山を裸にするような全伐を行わず、自然のサイクルを上手に活かして個人から数人の規模で作業道をつくったり、木を切り出したりといった循環型と持続型の林業手法として取り組んでいます。
なので大きな重機などは基本的に使いません。
また、全伐をしないことによって植林やそのあとの草刈りなどの作業もなくなり、対象地の在籍(木の量)が増えるといった有利な面が多くあります。
なので少人数でも取り組めるため、こういった作業スタイルに向いていると思っています。
また活動に賛同してくれた知人が加入することになり、これまで以上に団体が賑やかになる予定です。
理想としていつかは、補助金などの制度を使わずに活動の軌道に乗せていきたいと思っています。
ということで、こんな感じで素人の集まりである任意団体が始めた週末林業の第1期の活動実績の話でした。